等身大の自分「現在」
病気になった自分。
「趣味は?」
と聞かれて出る言葉は
「何もない」
仕事を辞めてから1度だけ体調不良になり吐き気に負けた事がありました。
その日は夜でした。
夜がくる = 【またなるのではないか。】
熱があったので布団で寝ていました。
布団に入る = 【また負けるのではないか。】
所謂、予期不安だったのです。
「また…また繰り返してしまう…」
頭の中は不安だらけです。
寝ている時でさえ夢に見てしまいます。
そして不安はやがて体調にも出てきました。
「夕方になるにつれ気分が悪い。」
「食べ物の匂いが辛い。」
ソファに横になって吐き気と戦うのです。
喋る余裕すらなくただただ目を瞑り耐え過ぎ去るまで眠りました。
家で寝ているだけ。
料理も家事も出来ません。
「自分は一体何をしているんだろう」
周りはちゃんとやっているのに…
何故、自分は出来ないのか…
………ダメナヤツ。
「病院に行こうと思う」
それはもう1人では抱えきれない辛さから出た言葉でした。
毎日を生きる事が苦痛でしかない。
少しでも楽になりたい。
自分でどうする事も出来なかったのです。
普通の人は【薬を飲む。】
それは何の気にも止めない事でしょう。
「副作用に吐き気はあるか」
たかだか薬を飲むだけです。
それなのにそんな事すら不安となります。
処方され飲み始めた時はとてもドキドキしながら飲んでいたのを覚えています。
人が出来ることが本当に出来ない。
悲しいと思う時もあります。
未だに苦しいと思う時もあります。
等身大の自分。
まだまだです。
等身大の自分「過去」
病気になる前の自分。
「趣味は?」
と聞かれて出る言葉は
「仕事」
社会人時代は寝る暇も惜しんで仕事。
休みは街に出掛けてお酒も飲んでいました。
でも実はこの頃から嘔吐恐怖症、パニック障害は少なからず発症はしていたのです。
朝、電車までの道のりで気分が悪くなる。
飲み会は帰りの電車を考慮して飲食する。
色々と気を付けていた事がありました。
それでも月に数回あるかないか。
数日後には忘れたりしていました。
今から数年前…。
最終就職先で遂に心が爆発を起こしました。
仕事のストレスもありました。
プライベートのストレスもありました。
【仕事中に突然…
涙が止まらなくなったのです。】
それはもうどうする事も出来ませんでした。
大好きだった仕事。趣味であった仕事。
出来なくなってしまった…
何もかもが一瞬にして崩れ去りました。
そして退社を機に結婚し引き篭もりになるのです。